日の出を拝みにグランドビューポイントへ向かう。20分程度の道のり。イーストリムは終点まで、25マイルと比較的長い。やや明るくなりかけた杉林の中の道を目的地へと向かう。到着すると、すでに多くの人が集結していた。マーサーポイントなどの有名どころに比べるとそれでも、少ない人数だ。
対岸から登る太陽を眺める。日の出が近づくと雲はオレンジいろに染められ、もっと近くなると、地平線がオレンジいろに変わってくる。一度色がついてきた後はあっという間に、日が昇る。
日が昇った後、はじめは周囲が幻想的な色で、
しばらくして岩岩が染められる。
深い谷すべてに日が届くまでには、さらに数時間を要する。
本日は、その後リパンポイントとデザートビューに行く。リパンポイントは真正面から深い谷を観察できるところだが、日がひ低いうちは、手前が陰となってしまう。昼すぎの方がよいポイントかもしれない。夕日では逆行で印象的な写真が撮れるようだ。
デザートビューとヤバパイのショップに行き、お土産を買い、宿に帰り寝る。
15:30 起きて、ウエストリムのトレイルに行くこととする。が、カメラのレンズやメモリーカード、そして財布が入ったリュックがない。部屋を探し、車を探すがやはりない。朝行ったリパンポイントだ。
かなり絶望的な気分でリパンポイントへと向かう。20分ほどが長く感じた。あれだけの大きなリュックを持ち去る人はいないだろうという期待と、アメリカでものをなくした場合帰ってきた試しがないという経験が交錯する。リパンポイントについて、くまなく探すが、それらしきものは見当たらない。
絶望的な気持ちで、しかし、一ミリの期待を持って、建設途中のマーサーポイントのビジターセンターへ。並んでいるとお爺さんレンジャーが、なにかある?と声をかけてきた。無くしものをしたことを伝えると、”リパンポイントはここから20マイルも離れているんだ。見つけた人がいたとしても、こんなところまで持ってくる人がいるとは思えないよ。リパンポイントの近くにもビジターセンターがあるからそっちじゃないか。”と言ってきた。”でもそちらのビジターセンターは5時でしまっちゃうから、もう連絡はとれないな”と。そんな絶望的なことを言いながら遺失物のレポートを確認すると、なにやらZero Point(リュックの名前)と書いてある欄がある。どんなやつだいと聞かれたため、黒のバックパックでと答えると、ちょっと待ってねといってオフィスに入っていった。少ししてなにかを持ってきた。私のリュックだ。お爺さんは”ラッキーだね。中身は全部無事だ。400ドル入っているようだね。”といってオフィスに行き、リュックの中身が入ったビニール袋をくれた。お爺さんと私が、lost found reportという書類にサインをした。住所はどうせ我々にはわからないから、町の名前だけでいいよと。結構適当だ。人のことを攻められる立場にはまったくないが…。 誰が届けてくれたのと聞くが、わからないと。国立公園好きに悪い人はいない。今回の旅に、ひとつ微妙なスパイスが効いた。
一気に気分は盛り上がり、そこからホピポイントへと向かう。 本日は、雲が多すぎで微妙。
それでも、太陽の方向は比較的雲が少なく、夕日に照らされる崖を楽しむ。
帰り際に太陽のほうを見るが、太陽の大きさ、自分のたっているところの崖がオレンジ色にそめられている様をみて感動。写真に納める。
バスで帰り、本日は自炊とした。バーナーでお湯を温め、即席のご飯を温めた後、味噌煮込みうどんをゆでる。缶詰とふりかけで、夕食とする。バーナーでお湯を沸かしている時、空を見上げると、雲はなくなり、満天の星空だった。グランドキャニオンここの星は、他では見られないほど数が多い。ご飯を温めている間、座りながら空を眺める。
時折、広い空を流れ星が通り過ぎる。
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