グランドサークルとイエローストーンの旅 2004 day3

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朝5時にケイエンタの宿を出発する。まだ外は暗い。日の出に照らされるビュートを東の方面から眺めてみたかったのだ。

昨日行ったビジターセンターの付近にはちらほら照明が見え、そのバックには堂々とした岩の形が少しだけ青みがかった空の中に黒く見える。ビジターセンターを越え更に20分、ビュートの反対側に廻り込む。

果てしなく続く直線道路がビュートの間に入り込む、とても印象的な景色が見られるようになる。路肩に車をとめ、朝食を作りつつ日の出を待つ。この日はあいにくの曇り空であったが、日の出後のほんの短い間だけ、太陽が差し込み、ビュート、そしてその手前の大地が赤く染められた。それは、寂しく、厳しく、そしてアメリカを強く感じる景色であった。

路肩でコーヒーを沸かし、妻の作ってくれたサンドウィッチを食べた。誰も通らず、その静けさは不気味なほどであったが、このとき、この瞬間のモニュメントバレーをこの方向から楽しんでいるのが自分たちだけかと思うと、なんとも贅沢な気分になる。

Goose Neck SP guse neck 3 朝食を終えると、次の目的地グースネックへと向かう。

途中でメキシカンハットという名所に立ち寄るが、ここは、特にじっくり見るものはない。ただ、崖の上に人がメキシカンハットをかぶったような形の岩があるというだけのもの。バランスはたしかにすごい。近くに行き、少しだけ見た後、すぐに次に向かう。

グースネックはコロラド川の圧倒的湾曲を体感できる場所。しかもあまり観光地化されていない上、果てしなく遠くまで大地が見えるということで、楽しみにしていた。行くまでの道はグースネックのために作られたひたすらまっすぐの道。車通りは全くない。その終点がグースネックステートパーク。実際に見てみると、予想通りの大きな景色であったし、コロラド川の彎曲も3重ですごい。しかし、大地の色が灰色に近く、なにか物足りなさを感じる。天気が、今にも雨が降りそうな曇天だったこともあるのであろう。

ここからは191番を通り、ひたすらドライブ。道の周囲には何もなく写真のような風景が続く。時間に余裕があるため、アーチーズの前にキャニオンランズのニードルズ地区に寄ることにする。211番を左折し、ひたすら走ること1時間半。ようやくゲートにたどり着く。地図上ではそう遠く感じないが、道もそれほど広くなく、くねくねした道なので時間がかかる。

ニュースペーパーロックというインデアンの壁画を見る。

うまいのか下手なのか?

比較的規則正しくせり出す崖を見上げながら奥へと進む。おそらくキャニオンランズのアイランドインザスカイに行き、上から見下ろすと、いったい自分たちがどんなところを走っているのか理解できるであろうが、谷の中を走っているうちはいまいち状況がつかめない。

とりあえず終点まで行き、そこで軽くハイキング、お昼ご飯を食べる。

地形はとがった岩々が帽子をかぶっているような、そんな地形が続く。晴れていれば、その岩の色も鮮やかになり、きれいだろうと思う。

それから、来た道を戻り、アーチーズへ。時々小雨が降るような天候で、あまり気分も晴れない。

Wilson Arch

アーチーズに近づいてくると、岩の感じは変わってくる。すこし赤く、そして少し粒子が細かいようなそんな岩になる。また時折、アーチらしきものがちらほら見えるようになる。 モアブの町に着く前の道沿い、右の岸壁の上にWilson Ardhが見える。

モアブの町がゲートシティーで、そこを過ぎるとすぐにアーチーズのゲートがある。ゲートは山のふもとにある。そこを入るとビジターセンターがあり、その裏の赤い山を登っていくのだ。

山を登りきる少し手前にコートハウスタワーズがある。右にはすごく薄く巨大な壁が続き、それに沿い果てしなく続く直線のトレイルが引かれている。岩の大きさを体感するには歩いてみてもいいかもしれない。我々はそこを少し見た後、次へと向かう。次に現れるのはいろいろな名前のついた奇岩たち。羊の形をした岩とか、人型の岩とか。午後はちょうど逆行になるので、できれば午前中に訪れたほうが、この岩々はきれいに見える。

そこを過ぎると次はバランスロック。これは基本的には、細い岩の上に大きな岩が乗って、微妙なバランスを保っているというもの。しかし、そんなモニュメントだけが、ぽっつりと立っているのは面白い。一周するちょっとしたトレイルも着いているので、大きさを体感できる。

最後に、ウインドウセクションに向かう。この周辺にはダブルアーチ、ノースウインドウ、サウスウインドウと見所がたくさん。すべて駐車場に車を止め、短いトレイルが引かれている。短いとはいえ、歩いてみると意外と遠い。広大な大地に巨大なアーチがあるため、距離感がおかしくなっているのだと思う。

近づいて見ると、そのアーチの巨大さに驚かされる。こんな巨大な岩にこんな巨大な穴が・・・なぜ? 穴が開くには、岩が薄くなければならないし、さらに、下だけが削られなくてはならない。自然の作り出した偶然の芸術に、しばし足を止め見とれる。

ウインドウセクションを見た後、ダブルアーチまで歩く。ダブルアーチはそのアーチの真下まで行き、そこから岩を登り、岩の反対側を眺めることができる。

アーチの中に入ると、その巨大さを更に体感できる。しばらくのんびりした後、本日の宿泊地モアブの町に向かい、その途中、 ゲート近くのステーキ屋でプライムリブを食べる。今回の旅は炊飯器持参の旅だけに、たまの外食は豪華に行くことにした。味はとてもよく満腹になり、モアブのラマダインにチェックイン後、アイスボックスの氷の入れ替えや、明日の準備を行い就寝。

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