アメリカ北部 国立公園の旅 2005 day5

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朝7時めが覚める。1時間程のんびりする。寝台車のベッドをシートに直し、9時半の到着に備える。9事半ようやくホワイトフィッシュに到着。ここは、ウエストグレーシャーのひとつ前の駅。今回はレンタカーをウエストグレーシャーで借りているため、ここでは降りない。でもホワイトフィッシュは比較的大きな町で、駅もしっかりしている。

それから40分ほどで、ウエストグレーシャーの駅へつく。ホワイトフィッシュを離れた後、昨夜のうちに連結された、ラウンジ車両を拝見する。天井まで窓が伸びていて、とても景色が良く、またシートも窓の外に向いている。

ウエストグレーシャーの駅はほぼ無人、降りる人も少ない。ホームがないためアシスタントが足台を容易してくれ、それを使って地面に降りる。駅に降りると、私の名前を書いた紙を持った女性が私たちをお出迎え。レンタカー会社の人らしい。ハーツレンタカーで借りたのだが、ウエストグレーシャー駅で借りると、レイトが倍くらいする。高い理由がこれで分かる。レンタカーはホワイトフィッシュから持ってきたもので、窓口がないため、人が一人駅で待っているのだ。しかもさすがアムトラック。到着時間が1時間以上遅れている。 周りにも何もないため、他の人には、ホワイトフィッシュでレンタルすることをお勧めする。帰りの電車が遅れたときに、暇つぶしをする場所もない。

それはさておき、車はまだ2900マイルしか乗っていない新車のカムリ。乗り心地は快適そのものだ。ウエストグレーシャーの駅から入り口までは目と鼻の先。

エントランスは少し走った奥にある。
エントランスを過ぎるとT地路になり、左に行くとアプガーヴィレッジ、右に行くとローガンパスへとすすむことになる。アムトラックの到着時間があいまいなことから、初日の予定を決めてこなかったので、ここで車を走らせながら考える。明日が晴れるかは分からない山の中では、見たいところを晴れているうちに周るのが鉄則。グレーシャー国立公園の最もポピュラーなトレイルであるヒドゥンレイク・オーバールックトレイルに向かうことにする。

ローガンパスに至る前にレイクマクドナルド滝をみる・きれいではあるが、あまり迫力のあるものではない。見るのに時間がかからないので、よってみるのはよい。レイクマクドナルドを上流へ、川沿いを登り、路は高い山に囲まれる。目の前に見える大きな山の急な斜面にははるか上を走る車が見え、自分たちがそこまで登っていくのだと実感させられる。スイッチバックの路をひたすら登り、最後に小さな駐車場のある展望ポイントを過ぎると、なだらかな登りで、山を横方向に移動していく。高い山を上を走るゴーイング・トゥ・ザ・サン・ロードの始まりだ。

高い山の上を水平移動しているので、景色は非常によい。路はせまいため、駐車して眺めることができるポイントは限られているが、それでもすがすがしい道路だ。本日は晴天、気温は半そでで寒くないというより、クーラーが必要なくらい。途中ビューポイントで車を止め、景色を眺める。

ローガンパスのビジターセンターについたのは、1時。カナダのウォータートンと並んで、平和記念公園だけあり、カナダの旗もある。それからビジターセンターの裏にあるスタート地点から、ヒドゥンレイクオーバールックトレイルにむかう。駐車場は混んではいたが、5分くらいで開きを見つけることができた。

トレイルは、整備さされた遊歩道。

周りは、黄色い花、紫の花、赤い花、色とりどりの高山植物が咲き乱れる。7月の終わりになると、グレイシャーリリーという名物の花は終わっているものの、他の花々が美しい。

ただ、よく見るとまだ、グレーシャーリリーがいた。

またそのバックには、クレメンツマウンテンが立ちはだかる。その切り立った岩岩した感じと存在感はすばらしい。

ところどころに白い氷河を残す。クレメンツマウンテンを右に見つつ、大陸分水嶺を越える。片道1.5マイルの短いトレイルだが、のぼりは少し厳しい。

しかし、分水嶺を越え、平地に至った後すぐに姿を現す、ベアーハットマウンテンと、その周りを取り囲むような、ヒドゥンレイクは息をのむ美しさだ。光の向きからは、絶対に午前中に訪れるのがよい。しかし、2時でもまだいける。眼下に広がる緑、その奥の緑色の湖、そして中央に存在感を示すベアーハットマウンテン。

残念なのは、ビューポイントの廻りに、マウンテンゴートがいて、景色に集中させてくれないことだ。人にとても良く慣れているらしく、全く人間を気にしない。白い毛皮をまとい、長い角を持ち、肩の筋肉が異様に発達しているそのヤギは、この国立公園のマスコット的存在だ。

さらに憎いことに、子供までいる。かわいい。でも、角が映えず、筋肉もあまり発達していない子供は良く見ると、ヤギだ。まずはゴートの写真をとりまくり、その後、落ち着いてヒドゥンレイクを眺める。

帰りの路から見る景色もすばらしい。

氷河の削った鋭い岸壁と手前の緑。

岩の上にもお約束のマウンテンゴートが。


ビジターセンターに帰ってきたのが3時。ここら辺は9時過ぎまで明るい。まだ充分に時間があることから、まず、メニーグレーシャーまで行き、あさってのグリンネルグレーシャトレイルの船の予約をとりに行き、その後、再びローガンパスにもどり、日の向きが変わったローガンパスを楽しむことにする。 グレーシャーのような山岳公園は、ビューポイントと日の向きが非常に重要だ。下調べでは限界があるため、一度公園を一通りドライブしてみたかったという理由もあり、このような予定にした。

ローガンパスからメニーグレーシャーを越え、一度公園外に出た後、メニーグレーシャーへ行く。その間1時間。メニーグレーシャーでは、船のチケットの予約をホテル裏の船着場でする。この公園の特徴として、もう一つ言えるのは、午前中のほうが、きれいな場所が多いということだ。メニーグレーシャーも逆光でインパクトにかけたため、すぐに離れる。

ローガンパスにもどると、ビジターセンターのすこしレイクマクドナルドよりにあるビューポイントに行く。ここは駐車場が小さく駐車が大変だが、午後の光に照らされる、ガーデンウォールという山が作る高い壁とそこを横切るゴーイング・トゥー・ザ・サンロードが見渡せる。

マウンテンゴート、マーモット、そしてジリスがいたため、それらの愛くるしい姿を写真に収める。

いろんな色のお花と鋭い山。そして緑。

またここは、ベアーグラスという白い植物も見られる。
その後、本日の宿、ライジングサンモーターインへ。そこで夕食を食べる。宿は古いが、リフォームされていて、中は快適だ。

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