アメリカ北部 国立公園の旅 2005 day6

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朝8:00目覚める。本日も天気は快晴。今日は、もともと特に予定がないため、気の向くままに動くことにする。

まず、始めに午前のセントメリーレイクを尋ねる。グースアイランドを浮かべたきれいな景色が見られるのは、ライジングサンモーターインと、スウィフトジョージの間にある、グースネックアイランドの看板があるところ。道路わきには駐車スペースがあるためすぐ分かる。午後は逆行になるため、周りの山は光ってよく見えない。逆に朝早すぎると、湖の色が暗く見える。我々は、9時に訪れたが、すこし早かったようだ。

次に向かったのはローガンパスビジターセンター。途中で、ゴーイング トゥ ザ サン ロードの脇により、すばらしい景色を眺める。銀色に輝く岩、その間にある、氷河に削られた大きな谷と、深い緑、岩からは氷河が解けた水が滝となり流れ落ちる。美しい景色だ。
さて、ビジターセンターからは、もう一度、午前の日に照らされる、ヒドゥンレイクを見てみようと思い、昨日同様のトレイルに出かける。朝の駐車場はすいている。妻は疲れたとのことで、大陸分水嶺を越えるために少し山を登るこのトレイルを棄権する。

ビジターセンターの裏から開けた花いっぱいの草原の緩やかなのぼりを進む。右手には、マウントクレメンス。

片道40分弱。

終点の展望台付近には、相変わらず、いい筋肉をしたマウンテンゴートがいる。今回違ったのは、その中の一匹が鳴いたこと。少し上を向いたかと思うと、口を開けて”メ~~”。ヤギだ。そうゴートというくらいだからヤギなんだ。小さい頃、農業大学の小屋でみたヤギと同じだと思うと、少し悲しい気分になる。

展望台からの景色はというと、昨日とぱっと見は変わらない。が、朝のヒドゥンレイクには、山々が移りこんできれい。後、1.5マイル歩くと、ココから更に湖まで下れる。しかし、その道のりは険しい。ひたすら急な下りのようだ。連日のトレイルで疲れていたので、断念する。

帰り路には、また数匹のマウンテンゴート。親子で何か食べている。すがすがしい手軽でかつ少し達成感がある素敵なトレイル。

とにかくお花がすごい。

12時に妻と駐車場で待ち合わせをしていたが、妻はビジターセンターの裏で花の写真を撮っていたようだ。

この後、小さなクリークで、お弁当を食べ、再度セントメリーレイクによる。2時くらいであったが、少し逆光気味になっていた。水は朝より青いが、岩が少しはっきりしなくなっている。


そこから急遽、国境を越え、ウォータートン国立公園に行くことが決まる。東の公園ゲートを出て、89番を北上、標識に従い17番に入る。セントメリーレイクから一時間ほどのドライブで、国境線に至る。

国境線には、道路右と左に建物が1個づつ。カナダとアメリカのものだ。カナダの係員は非常にフレンドリーな女性。パスポートを見せハンコウを押してもらい、いつまで居るのと聞かれるだけ。5hourと答えたら、係員も笑っていた。そんな感じでカナダへは入国。

平和記念公園の碑の前で写真を撮る。

しばらく行くと展望台がある。文字が、英語とフランス語両方で書かれており、カナダに入ってきたことを実感する。
そこからは山を下り、T字路を左折すると、後はウォータートンレイクに沿ってのドライブとなる。ゲートでは、入園料10ドルをとられる。米ドルでOKだ。そこからウォータートンのビレッジへ。アメリカの国立公園とは違い、ぽつぽつと民家のようなものがある。

突き当たりまで行くと、そこからの景色は美しいそのもの。駐車場に車を止め、家族連れが楽しむ湖畔の白い浜に腰を下ろす。水は透明、緑、青と層を作り、その向こうには、木々の緑とむき出しの岩肌が見える。 中には、湖に入ろうとしている人も居るが、氷河の湖、とても冷たい。我々は、足だけつけて、そこでのんびりと時を過ごす。

5時くらいには、そこを離れ、ビレッジに向かい、夕食をいただく。レストランも数件あるので便利だ。

夕食後はプリンスオブウェールズホテルに行く。湖を真正面から望む、小高い丘に立つそのホテルは、風格を感じる。我々には、高値の花だが、中を見るのは自由。職員の女性は、みなウェールズ地方の衣装であろうか、面白いというか可愛い服装をしている。

ホテルもさることながら、ホテルの前からの景色はすばらしい。両側を山に囲まれたウォータートンレイクを丘の上から眺める。


しばらく居た後、6時半、ホテルを離れ、一路アメリカへ、30分ほどで、国境に着くが、アメリカ側は穏やかでない。三人のいかつい男たちが腰に拳銃をつけ対応に当たる。まず、窓を開けると、車のエンジンを切るように言われる。その後、パスポートを見せる。アメリカには何で入るのか。どこに行くのか。等の質問を受けながら、さらにトランクを開けるように言われる。これは、ユネスコの世界遺産、さらに、世界で唯一の平和記念公園での出来事だ。穏やかではない。アメリカの現在の状況からすると、やむを得ないのであろうが、この泥沼の戦争、アメリカ国内の警備状況は日々厳しさを増し、日常生活にすら影響を与えかねないところまできている。 さて検問、いや国境を抜けると、そこからは本日の宿、メニーグレーシャーにあるスウィフトカレントモーターインにむかう。カナダとの国境を越えてすぐ、妻が、ビーバーを見つける。写真は取れなかったが、マーモットを大きくちょうど猫ぐらいの大きさにした感じの動物だった。ホテルは山の中の古いロッジで、虫も多く、虫嫌いの嫁にはあまりよいホテルではなかったようだ。

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