アメリカ北部 国立公園の旅 2005 day8

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朝、7:30に目覚める。朝焼けに赤く染まる、グリンネル山を見に、一人で出かける。写真を撮っていると、後ろに日本人の方が、チェックアウトの準備をしており、おはようございますと、声をかける。ミネソタ州のミネアポリスに留学中のご夫婦で、相当の自然好きらしく、私の知らない国立公園の話をいくつかしてくれた。20分くらいであろうか、その夫婦に別れを告げ、スウィフトカレントモーターインにもどる。
妻は出かける準備ができたようで、すぐに、チェックアウトをし、メニーグレーシャーホテルに朝食を食べに行く。

メニーグレーシャーホテルの前で、マウントグリンネルを見、その湖への美しい映りこみを眺める。

朝食はバッフェ。ソーセージ、ベーコンスクランブルエッグ、ワッフル、ビスケット、フルーツ、オートミール等のおなじみのメニュー。一つ他の国立公園と違うのは、ハックルベリーのジャム。この地域の名物だ。味はラズベリーにとても似ている。 朝食を食べた後、メニーグレーシャーを後にする。ホテル裏の小高い丘にある駐車場につくと、少し離れた道路に車が止まっている。動物の合図だ。急いで車に乗り込み、現場へ向かう。

現場の路肩に駐車し、皆の眺めているほうを見ると、くまが、何かを食べている。30メートルくらいは離れているだろうか。しかし、今まで見た中では一番大きく、一見グリズリーにも見える。それから10分ほど、熊を眺めるが、大きなバスの到着とともに、人間に気づき、山の中へ入っていってしまう。

そこからは、時々車を止めつつ、いろんな場所で写真を撮る。

とくに、グースアイランドの展望台からセントメリーレイクを望むその景色は美しく、そこで1時間程のんびりする。
次に行ったローガンパスのビジターセンター周囲の花は、7月終わりだというのにとても美しい。それだけ、高度、緯度が高いということだろう。ビジターセンターに車を止めるが、12時近くということもあり、大変な混雑、20分ぐらいかけようやく駐車スペースをゲットする。

そこから、道路を挟んでビジターセンターの反対側のベアーグラスがきれいな場所にいき写真を撮る。

ベアーグラス以外にも赤、青、紫、黄色。さまざまな花が咲き乱れる。

ローガンパスの夏は、すばらしかった。赤い素敵なバスが園内を結ぶ。
そこからは、ゴーイングトゥーザサンロードのほぼすべての駐車スペースに車を止め、ゆっくりとその景色を楽しむ。

ゴーイングトゥーザサンロードは、こんな山の斜面にできた道。1923年くらいつまり戦前に、たくさんのダイナマイトを使って作ったというから、アメリカの技術と根性はすごい。

そこからの景色は、相変わらず雄大だ。

ゴーイングトゥーザサンロードから見た、レイクマクドナルド方面の景色。


山の下におりたのが2時、まだアムトラックの時間まで、5時間ある。レイクマクドナルドの少し上流の駐車スペースで、車が多く泊まっているところがあった為、そこに車を止め入り口を入る。


小さな林があり、その向こうには川と崖があり、多くの家族連れがピクニックをしている。川は緑色でとても美しい、川の対岸を見ると、そこには5メートルほどの崖があり、そこから、川に飛び込んで遊んでいる人たちがいる。

あまりにも面白そうで、気持ちよさそうで、我慢できず、ジーパンをトレイルズボンに履き替え、現場に向かう。対岸までは川を泳がなくてはいけない。本日の気温は華氏90度と高いものの、水は氷河がとけた水、とっても冷たい。不安を感じる冷たさだ。小学校の時に習ったように、まず、足を水面にたらし、胸に水をかけ、そしてゆっくり入水。川には流れがあった。あわてて、上流に向かうように泳ぐ。5メートルくらい向こうの対岸にたどり着き、足を滑らせながらも何とか対岸の崖に登る。まずは低い2メートルくらいの高さからダイブ。

結構余裕がある。でも、気持ちがいい。妻を近くに呼び寄せ、写真撮影の準備をし、再度、今度は高い方にチャレンジ。しかし、登った後に調子に乗ってしまった自分に後悔する。軽い高所恐怖症を持つ私が、5メートルから飛び込めるわけがなかった。下を見ると、結構怖い。一度、崖のヘリから戻り、気持ちの整理をする。大勢の観衆がいるため、元には戻れない。もし、私がこのまま崖を歩いて降りたら、アジア人の恥になる。
白人の観衆にアジア人の意地を見せなければ…。そんな思いで、崖に立ち、思い切ってダイブ

この高さになると、飛び込んだときの鼻に入る水の量も半端ではない。しかし、やり遂げた達成感からか、このときばかりは、それすら、心地よく感じた。
陸に泳いで戻ると、妻が出迎えてくれた。でも、一言、そんな驚くような高さではないよ。と。飛び込んだ人間にしかわからない、この恐怖感を妻にも味わってもらいたいとそのとき思った。
さて、達成感に満ち満ちた私は、駐車場で着替えをし、靴を道路に置いたままその場を離れてしまった。幸い妻がそれに気づき、すぐに引き返し事なきを得た。

その後は、レイクマクドナルドロッジ、アプガーのビレッジを訪れ、湖の景色を楽しむ。特によいのは、アプガービレッジのビレッジインからのレイクマクドナルドの眺め。両サイドにグレーシャーの山々、一番奥にはゴーイングトゥーザサンロードがあるガーデンウォールが見える。 そこは午後は、日陰で気持ちがいい。ゆっくりと景色を楽しむ。
ヴィレッジのレストランで、6時に遅い昼食のサラダを食べ、そこからウエストグレーシャーの駅に向かう。エントランスを出た後にあるウエストグレーシャーの小さな町で、インターネットアクセスを借り、メールをチェックする。

7:40からはウエストグレーシャーの駅でひたすらアムトラックが来るのを待つ。レンタカー会社もなく駅員がいないこの駅では、アムトラックの遅れの情報を得ることができない。8:23。アムトラック到着予定時刻になっても、電車はこない。20分後、警笛の音、しかし、反対方面の電車、1時間後、再度警笛の音、しかしまた反対方面。しかしこの電車がこの駅のもう一方の線路に停車する。すれ違い待ちだ。今度は期待できる。10分後、警笛の音、明るいライトがこちらに迫ってくる。アムトラックだ。我々は荷物をゲート付近に運び乗る準備をする。電車が近づくにつれその姿が明らかになる。車両には車が積まれている。貨物車だ。シアトルでの飛行機の乗り換えに4時間の余裕を持っている我々もかなり不安な気分になる。この後同様のことが一度おきた後、結局1時間40分遅れで電車が到着、電車に乗り込む。
我々の予定では、その後、ゆっくりと夕食というはずであったが、電車が1時間半遅れたせいで、既に時間は10時。食堂車に急ぐが、もう、キッチンがしまってしまったとの事。まさに、アメリカ。自分のミスで遅れたのにもかかわらず、この仕打ちはない。こんな時はしつこく違う人に聞いてみるのがよい。我々の車両のコンダクターに相談したところ、なんと、サーモンとポークなら用意できるとの事。さらに、お部屋に持ってきてくれるという。

お部屋だしだ!!。夕食は相変わらず美味しい。
疲れていたのか、食べた後はすぐに寝てしまった。

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