ヨセミテ ハーフドーム登山の旅 2004 day2

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いよいよ念願のハーフドーム登山に挑む。

朝、5:30に起床し、昼食のサンドウィッチの準備をし、6:00にテントキャビンを出る。 そこから車で近くの駐車場まで行くが、トレイルヘッドまでは通行禁止で行けず、駐車場から歩いてトレイルヘッドへと向かう。トレイルヘッドはネバダ滝の下流のマーセド川沿いで、行きは2つあるルートの内、急な川沿いを登るミストトレイルを登る。川に沿ったルートで、まずバーナル滝のふもとまで上がり、そこから滝の横の岩を一気に上がる。ここは、滝の水が舞い霧状になって体に降りかかる、まさにミストトレイルの名前のとおりの場所だ。

バーナル滝を登りきると、そこには休憩する広場がある。そこで記念撮影をしたあと、少しなだらかな道を進む。再び川を渡り、ネバタ滝のふもとまで、緩やかな登りが続く。

森の中からネバダ滝が見えるとその後は岩肌を登る急なトレイルになる。ここは、かなり急で上に行くに従い、ネバダ滝より離れて行くようになる。急な登りを終えると、そこには、最後のトイレがあり、そこがジョンミューアトレイルとの合流地点になる。ここで、2時間くらい経過していたが、ここまででも十分にきついトレイルである。しかし、ここはまだ山の中で、滝以外の景色は望めない。ここからが本格的な山歩きとなる。ハーフドームを反対側に回りこみ、そこから、山頂へと向かうことになる。

後ろから見るハーフドーム

バーナル滝から先のトレイルはハーフドームを回りこむ、平坦な道となる。

川沿いを歩くのだが、またその川が緑で澄み切っていて、ところどころに倒木が沈んでいたりして、美しい。

川から離れて少しすると、そこからは登りが続く。森の中をひたすら登る。このあたりになってくると少し疲れがたまり、足取りが重くなってくる。 気温は、半そででも寒くないほど暖かい。森の途中で10分ほどの休憩をとり、朝食をとる。 登山の最中はしきりにのどが渇き、終始手にボトルを持っていた。休憩後もきつい登りが続くが、ジョンミューアトレイルが分かれるところが唯一わかる目印で、かなり進んできたことに喜びを覚える。

途中、角の生え途中の鹿がいる。

森を登りきると、ハーフドームの頂上が見える。 そこでもう一度休憩をとる。

そこから上は松の木がまばらに生える程度で、岩山となる。そこから300メートル程歩くと、いよいよ、急な登りが始まる。 

ハーフドームの上は裏側から見ると、2つのこぶで構成されている。

第一部はスイッチバック方式でのぼり、

第二部はいよいよ急な、つるつるの斜面を2本のワイヤーロープを頼りに登って行く。

ここでは、来る前に買った革の手袋が活躍する。

斜面ですれ違い下っていくハイカー

心配された渋滞も行きにはなく、しかし、腕にはかなりの負担がかかり、それなりに辛い場所ではある。下を見ると、かなり急で手を離せば間違いなく転落死する。そんなところを40分ほど登るといよいよ頂上に到達する。

頂上は思った以上に広く、200メートルx30メートル位はあると思われる。

さらに頂上の一番高いところを目指す。そこからは信じられないようなすばらしい景色が望める。

ヨセミテバレーを上から見下ろし、

さらに反対側からは、シエラネバタの山々が見渡せる。

バレーを形成する銀色の岩肌、そして上から流れ落ちる滝、バレーの反対側の山々、その上に広がる青空。

ヨセミテバレーはさらに上流へと続く。

ハーフドーム頂上からの360度の展望は本当にありがたい。

昨日グレーシャーポイントから見たひよこ型の岩のくちばしの先に自分が立ってみると、なんともいえない達成感がこみあげてきた。

頂上で昼食をとり、1時間くらい休憩をした。13:30に頂上を出発した。 帰りはロープの部分でいきなりの大渋滞、降りるのに45分もかかってしまう。さすがに、手が疲れる。下りも、疲れているせいか、思ったようにスピードがでない。

帰りは、ジョンミューアトレイルを下る。こちらからのバーナル滝の眺めは、最高。

しかし、その後は、ひたすら森の中を下るトレイルで、その上、馬の糞がたくさん転がっていて歩きずらい。ネバタ滝の下流で行きの道と合流し、そこからは30分ほどでトレイルヘッドへ。結局6:30-19:30までの13時間のトレイルであった。

到着するとうれしいのだが、飛び跳ねて喜ぶ元気もなく、記念写真だけ撮って、そそくさとテントに帰る。飲んだ水の量は、二人で4リットルを越え、そのトレイルの長さを物語る。 部屋に帰ると、すぐに夕食を取るべく場所を探すが、ほとんどは早く閉まってしまうため、結局、villegeでピザを食べ、シャワーを浴び、就寝する。

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