アメリカ北部 国立公園の旅 2005 day3

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朝6時、フォークスのホテルを出発する。オフィスは未だ開いておらず、キーを部屋に残して出発する。101を南へと向かい、ルビービーチを通るルートを選択する。フォークスを南に進むと、すぐに森の中に入る。

山と山に囲まれたその森には白い霧が溜まり、遠くから見ると美しい。白い霧の中に入ると、視界は極端に悪くなるが、山間を抜けると、また一気に視界がよくなる。そんなことを繰り返し、海岸線へと至る。海岸線の道を今度は東へ。 海岸線の道は終始曇りと厚い霧。海は見えないし、前方の視界もままならない。Aberdeenの町で101から12番へ入る。道はそのまま8番になり、オリンピアの町へ。そこまでの所要時間3時間半。オリンピアの町からは、白いマウントレーニエが見え、そちらの方角へ進むことになる。マウントレーニエのふもとは深い山と森に覆われている。山間を抜け、ダムを越えると、マウントレーニエはすぐそこだ。近づくと、むしろマウントレーニエは見えなくなる。近くの山に隠れてしまうためだ。

エントランスまではオリンピアから1時間半。エントランスは木でできていて、さながらジュラシックパークのようだ。エントランスを過ぎるとそこからは本当に深い森となる。

木々は高く、太陽が届くのをさえぎる。当然、レーニエ山は全く見えない。

20分ほどいくとView Point の看板がある。ここから初めて、マウントレーニエの雄姿を近くで見ることができる。はじめの感想は、すごい。ただその一言。数十本の氷河を持つその山の姿は、日本では、似たものを見ることができない。ふもとの深い緑、それが途中から灰色の岩山となり、それらが白い氷で覆われている。頂上には雲が引っかかり、なかなかその頂を見せてはくれない。

ビューポイントの真下にはニスカリー氷河があり、氷河がどんどん後退してきているとの記載がある。しばらくそれらを眺めた後、メインであるパラダイスへと向かう。
パラダイスまではエントランスから40分くらい。意外と時間がかかる。サンライズというもう一つのビジターセンターまでは、2時間かかるそうだ。当初はそこも予定に入っていたが、遠いので断念する。

パラダイスには立派なビジターセンターがあり、その周辺から、数多くのトレイルが出ている。簡単なものは1時間くらいから、大変なものはマウントレーニエを2日かけて征服してしまうものまで、いろいろある。氷河の山を登るにはそれ相応の準備が必要で、学校に通って、その後引率してもらったりするらしい。高さは日本の富士山とそう変わらないが、山には200メートル近くのクレバス(氷河の割れ目)等があるらしく、結構命がけのようだ。楽しそうだが、今回は時間も準備もないので、麓のトレイルを楽しむことにする。

まず行ったのが、ニスカリー氷河トレイル。1時間くらいの軽いトレイルで、ニスカリー氷河の真横までいける。しかし、より感動するのは、高山植物の美しさ。所狭しと、色とりどりの花が咲き乱れる。花のない部分も草の緑で覆われ、その景色はまさにパラダイスというにふさわしいもの。

氷河はこんな感じ。
その後、ビジターセンターで昼食をいただく。可もなく不可もないハンバーガーを食べる。

度パラダイスを離れ、ナラダ滝に向かう、パラダイスの入り口の少し手前の駐車場がそれで、5分ほどのトレイルで滝の真正面にでる。

一度パラダイスを離れ、ナラダ滝に向かう、パラダイスの入り口の少し手前の駐車場がそれで、5分ほどのトレイルで滝の真正面にでる。ちょうど滝には虹がかかり、森の香りと、気持ちのいい温度、そして流れる滝の音と味覚を除いた5感で楽しむことができる。
次にパラダイスインの駐車場に戻る。本来このホテルの宿泊を希望していたが、3ヶ月前に予約を取ろうとしたときには、空室がなかった。エントランスからメインまでが遠いこの公園では、このホテルの宿泊が圧倒的に有利だ。また、このホテルの裏から、景色のきれいなトレイルが数多く出ている。

我々が行ったのは、トレイルとその周り。ホテルの横の山道を登っていくと、少し開けた緩やかな斜面の草原になる。ここには、色とりどりの花が咲き、歩いているだけで気持ちがいい。

またそのバックに、存在感を示すマウントレーニエが鎮座する。しかし、我々が行った昼過ぎは、その頂上に厚い雲がかかり、頂上が見えない。

花々を見て周る。運のよいことに、見ているうちにマウントレーニエの雲が晴れ、我々の期待していた景色が目の前に展開する。有り難い。

しばらく周辺を歩き回り、明日また来ることを妻に確認、パラダイスを離れる。
本日の宿は、アッシュフォードにある、whittaker bunkhouse。我々の部屋は1ベッド、バスつきで、80ドル。宿は古いが、内装はリフォーム済みで可愛い感じ。夕食にはご飯を炊き、カレーを食べる。

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