アメリカ北部 国立公園の旅 2005 day4

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朝7時、宿のレストランでラテを買い、そのまま、チェックアウト。パラダイスへと向かう。本日は雲ひとつない快晴。昨日のように、雲でやきもきする必要がない。

昨日同様、途中のビューポイントに寄る。朝日に照らされるマウントレーニエもまた格別だ。

パラダイスに到着すると、パラダイスインの駐車場に車を止め、昨日と同じトレイルを少し先まで行く。

相変わらず、花は咲き乱れ、白い山はドカンと存在感がある。

パラダイスから見るマウントレーニエはシアトルから見るのと異なり、ドーム状。その形、間近で見る氷河の険しさ、その裾野に広がる自然の花畑。パラダイス以上の名前は見当たらない。

動物が花畑から出てくる。

1時間程トレイルを楽しんだ後、リフレクションレイクへと向かう。昨日は午後に少し訪れたが、リフレクションが見えなかった。本日は、ばっちり。湖面も穏やかで、時々ジャンプをする魚が波を生ずる以外、マウントレーニエの反射を邪魔するものはなにもない。湖面に映る反射のほうが、実物よりもくっきりと見える。ここで写真を撮り終えると、満足感でいっぱいになった。後は、カメラを車に置き、時間まで、山の姿を心に焼き付けた。
9:40にリフレクションレイクを出発、シアトルには、12:40ころにつく。駐車場に車を置き、少し待ちを散歩、カフェでパニーニをいただく。

14:00予定通りに車を返し、そこから300メートルくらい離れたアムトラックステーションへ歩く。アムトラックステーションは、セーフコフィールドの横にある時計台の着いた建物で、入り口は一階にある、少し入るのがややこしく、建物を一周してしまう。

列車が定刻どおりに出発することを確認した後、近くのコーヒーショップで時間つぶしをし、16:20に再びステーションに戻る。16:45発の予定であったが、うわさどおりのいい加減さで、はじめから15分の遅れが出る。

我々は寝台車、一車両に一人、アシスタントがつく。その人にチケットを見せ、乗車。

個室形式で、二階建て。左右に一部屋づつあり、一部屋には向かい合うようにシートがおかれている。寝るときには、両方のシートを倒すとそれがベットになる。また上にもベッドが収納されており、寝るときは二段ベッドになる。シートは一人座って隣にバックが置けるほどのスペースがあり、リクライニングも水平まで可能。非常に快適だ。寝るときには部屋のドアを閉め、カーテンを閉めればいい。各車両に、シャワー、トイレがあり、隣の車両はダイニングカー。

シアトルの駅を出発すると、左手に海をみつつ北へと向かう。右側の部屋であった我々は、隣の部屋の窓越しに海をみることになる。走り始めるとすぐに、ディナーの予約時間を確認しに、係員が各部屋を訪れる。5:30,6:30,7,30,8:30から選べる。我々は7:30にする。ドライブ、トレイルで疲れが溜まっていたこともあり、7:30まで、ひたすらのんびりする。

海から離れると、次はノースカスケードの山々の中をぬって、車はすすむ。ときにはスイッチバック方式で山を登ったりもする。面白いのは山に差し掛かると、車のスピードが極端に落ちること。この列車に乗る人はおそらく誰も先を急いでいない。多いのは、リタイアしたご老人たち、1ヶ月くらいかけて、アメリカ全土を一周、または、カナディアンロッキーを絡めた、電車の旅をしている人が多いようだ。私のとなりの部屋の老夫婦は結婚60周年で、食事のときに相席した老夫婦は、リタイアを記念した旅行であった。

7:30ダイニングカーに向かうが、前で20分ほど待たされる。席はすべて4人席、必ず相席になる。食事のオーダーを取りに来るまでの30分、食事が来るまでの1時間、そして食事の30分。老夫婦と会話をする。少しは英語に慣れたとはいえ、老人の英語は聞き取りづらく、さらに共通点のない老人と長時間会話をするのは、私にとって修行に近いものがある。会話の内容は、だんなの前妻のはなしとか、生い立ちとか、ブッシュの政治の話とか、イングランドのはなしとか、とにかく多岐にわたった。最もしゃべっていたのはほとんど、老人だったが…。

食事は私がニューヨークステーキ、妻が本日のスペシャルとやらでターキー。デザートにはチョコレートがとってもリッチなチョコケーキと、日本人の舌にあう、チーズケーキのストロベリーがけ。どれもすごくおいしい。食事が終わると、部屋に帰り、シートをベットに変換、寝そべりながら、日記を書く。シートのわきには、電源もついているので、とても便利。いつの間にか、眠りにつく。

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