セコイア国立公園 2012 day4

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目の前にBoole Treeを見ながら、日記を書いている。11:30から2hr30minもいるのに。未だだれも木を見に来ていない。とても静かだ。我々も静かだし、目の前のセコイアは、3000年もの間、ここから動いてはいない。

本日は、我々の聖地へと向かう。朝7:30起き、8:00からBuffetを食べる。9:00 check out. Grant Grove Villageで買い物をして、Boole Tree Trail へ。

朝の森は、相変わらず気持ちがいい。 正確には国立公園外となるが、セコイアとキングスキャニオンの間にBoole Treeという周囲がセコイアの中で最大の木がある。ここは、ダートロードの山の斜面を下り至るため、ぬかるみなどができている日は、行くことが難しい。

とりあえずガソリンを入れる。

山を下ると、そこには、切り株がならぶ。といってもその大きさは、けた違い。

すがすがしい景色なのか、寂しい景色なのか。アメリカを自然保護の方向に向かわせた、過去の経歴が垣間見える。

そこから少し斜面を登ると、駐車場となる。人は全くいない。

11:00 トレイルヘッドから、普通の山の斜面を上がっていく。30分程度の短いトレイル。

トレイル左におおきな切り株が現れると、目的地はすぐそこだ。

巨大な木があるが、斜面の木々に阻まれ、はじめは気が付かない。

急な斜面を下りると、その太い木の幹が姿を現す。おそらく、その大きさが突出していたため、伐採の手を逃れたのだろう。

普通の森のなかに突如一本だけ現れるひときわ赤く、圧倒的に太いその姿。

3000年という時を、同じ場所に立ち見つめてきた、その堂々とした姿。圧倒的なその迫力の前で立ちつくす。

木の幹に触り、抱き着くと、とふわっとしたその幹から、何かが伝わってくるような気がする。一日いても、ほとんど人と会うことはない。周りの土は、何層にも積み重なった木々の落ち葉でふっかりとし、そこで、本を読んだり、木を眺めたり、触ったり、少し登ったり。 3時間、そこで過ごす。

目の前に看板が立っている。” Alone at last” この付近の森は、一時期盛んにセコイアの伐採が行われたようだ。その中で最期に残った木。紀元前からこの場所に立ち尽くす。どんな気候も、どんな火事も乗り越えて。離れるとき、なぜか涙が込み上げてきた。

キングスキャニオン国立公園のグラントグローブに行く。ひときわ目立つのは、グラント将軍の木。園内2番目の体積だそうだ。

ひときわ大きく、赤く、上の枝は、角のように、天に向かう。しかし、トレイルはすべて舗装され、木々は柵で保護されている。Boole Tree の後だったせいか、一周する気があまりしなかった。

グラントグローブの脇にあるピクニックリアで、カレーを食べる。

レトルトのごはんは、アルミホイルで巻き、その袋に穴をあけ、お湯で蒸すと、すぐにおいしく炊ける。

本日の宿はジョンミューアロッジ。簡素だが、木造の素敵な宿だ。

一か月前、Yahooのニュースで、カリフォルニアの霧が減り、セコイアがピンチとのニュースを見た。しかし、実物をみて実感する。3000年も前から生きている木に失礼で、その前に今の文明の方が危ないのではないかと。

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