アメリカ南部 国立公園の旅 2004 day5

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7:00 アルバカーキーを出発。本日の目的地、化石の森国立公園へ向かう。 本日はあいにくの曇り空。風がとても強い。車で40番を走ること3時間。途中の道は相変わらずなにもない。化石の森の標識を見つけ、高速を降りる。

高速を降り右折すると、すぐに国立公園の看板があり、その前で記念撮影。しかし本日は本当に風が強い。すぐに車に戻り、ゲートへ。ゲートでは、風が強いので気をつけるようにと言われ、入場する。しかし何を気をつければいいのだろう・・・と、そのときは思った。 さて、ビジターセンターには、化石化した木が売っており、すでに化石の森の雰囲気をかもし出している。とりあえずバッジを買い、そこからドライブを開始する。ドライブを開始して早々にビューポイントがある。

丘の上のポイントから、向かいに広がる台地を眺めるというもの。車を止め、外に出ようとしたその時、なんと強風でドアが持っていかれ、グイシといういやな音を立てた。車のドアがボンネット側につこうとしてる。反対側に反り返ってしまったそのドアは、普通に閉めようとしても閉まらない。まずい。ここは、田舎も田舎、大地が見渡せる代わりに、周囲には何もない。こうなったら力ずくと思い、ドアを無理やり、持ち上げながら思い切り閉める。どうにか閉まった。この旅が終わるまで、開かずの扉となる。 さあ、気を取り直して・・・と思うが、なかなかそれも難しい。アメリカでドアの修理・・・いったいいくらかかるのだろうか?我々は、車の旅により、いろいろな経験をさせてもらっている。車が走るなら、ドアぐらい安い代償だ。と、心の中で何度も念じ、次のビューポイントへと向かう。

ブルーメサに向かう。その途中から、徐々にあの丸太が現れてくる。展望台からは、その下にごろごろ転がる化石化した木々が見える。それらは大地の風化により、やわらかい泥の層から少しずつ姿を現してくる。2億5000万年前、このあたりは緑に囲まれていた。それら木々が、泥に包まれたため酸化を免れ、さらに細胞が泥の中の珪素と反応、化石になったらしい。今ではこの周囲一体はほとんど緑のない、荒野である。自然の不思議な力、2億5000万年という時の移り変わりには、本当に驚かされる。

次に、アゲートブリッジに向かう。小さな川の痕跡のような場所をまたいでいる、木の化石だ。しかし、これは少々興ざめだ。なんと、下をコンクリートで固めてあるのだ。 土台程度であればよいが、この木の場合、川を渡っているところが特徴。それをコンクリートで固めてしまっては、この風景の面白さも半減。やはり人の手が入らないほど、自然の不思議さがストレートに伝わってくると、しみじみ感じた。

次はクリスタルフォレスト。ここはすごい。化石化した木がゴロゴロゴロゴロしている。一周30分くらいのトレイルだ。2億5000万年という時の長さは木を石に変え、森を荒野にした。そして地層がまた再び地表に現れ、化石化した木が大地に再び姿を現しているのだ。今の砂漠を見て、昔の森を思う。時のロマンを感じる。トレイルを回り終わった後、周囲はどしゃぶりになる。

次の目的地アリゾナ大隕石孔に向かう。 ビジターセンターのすぐ外で、お土産に木の化石を買う。100ドルを70ドルまで値切る。

途中の道路では、あまりの風にハンドルを取られる。トラックが風にあおられ横転しているのをたびたび見かける。そんな中、やっとの思いで、隕石孔へ。しかし!! こともあろうに「本日は強風のため、観光できません」と、入り口で警備員に言われる。すごくショックであった。本日の2本柱が共に不完全燃焼。車が壊れ、もう一つは、門前払い。仕方なく本日の宿、フラグスタッフに向かう。

フラグスタッフは我々の心を表すが如く、雪が降りしきり、ホテルの前の道は洪水状態になっていた。 本日の宿は40ドル。安いのが魅力で選んだ宿。 夕食を部屋で作り、食べる。 明日、晴れることを祈りつつ、就寝する。

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