イエローストーンとグレーシャーの旅 2015 day8

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いよいよ旅も終盤。体がきしみ始めている。

朝は少しドライブ。月とあちらこちらから出る湯気が幻想的。

エルクが朝から活動している。

9:30にスタートし、グランドガイザー反対側の山に登ることにした。

駐車場はないし、トレイルらしきものもない。ただ、ミッドウェイガイザーの道路沿いの横にある丘に登る。

滑るが、体力はあまり必要ない。登りきると、180度の展望が開ける。グランドプラズマティックプールが、その周りのプールと一体のもので、一つの丘を形成していることがわかる。そのお湯は、オレンジ色の筋を作り、脇の川に流れ込む。その白い丘の景色は、自然の大きさと人間の小ささを教えてくれる。あれだけ大きく見えたプラズマティックプールは、全体の中では、こんなにちっぽけなものなのか。

ガイザー噴出時間予想の掲示(ビジターセンター内)

ビジターセンターで見た、グレートファウンテンガイザーの噴出予測が13:15だったので、12:15分にそこに向かう。

Great Fountain Geyser

すでに何組かが、噴出を待っている。パラソルと椅子を用意した老夫婦もいて、熱心に回りの人に解説している。

“今水はないが、これから穴から水が溢れ出して、そのあと70-100分で爆発が起きる。その大きさは毎回異なる。”

イエローストーンには、ガイザーオタクが多くいて、必ずガイザーの横で解説をしている人がいる。若い人だったり、老人だったり、子供だったり。

水に映る雲

いつ出てくるかわからないガイザーを待つ。日記を書いたり、目の前のうっすらとはった水に映る雲を見たり。

時折、中心の穴の水位が上がったり下がったりし、そのたびにドキドキする。結局穴から水があふれ出たのは、3時間後の15:35。いつ出てくるかわからないという老人の話を聞いて。途中で多くの人が入れ替わり、オリジナルは我々を含む3組くらいだった。

物の価値や贅沢について考える。せっかちな日常生活とは真逆の、ゆっくりとした時間。焦りすら感じないこののんびりとした時間が、わたくしにとっての本当の贅沢なのかもしれないと思った。老人はみんなにPatientという言葉を使っている。我慢しなさいということだが、わたくしにとってはなんの我慢でもなかった。

水位が上がり、水があふれているかわからない程度の状況でも、そこから流れ出たお湯が、自分たちの足元に近づいてきて、チロチロと流れる音を立てる。気が付けば向こう側に川ができ始めている。30分を過ぎたころから、中心の水の中がボコボコいい始め、ゆっくりとその頻度を増してゆく。

60分くらいであろうか。50cmくらいの噴出が始まる。しかし、それは少しで止まる。みんなが拍手する。

しかし、子供が叫ぶ。not yet. 私も正直大きさがわからないため、いつが始まりでいつが終わりなのかわかないが、まだのようだ。ただ、席がテラスのすぐわきなので、そんなに大きいものではないんだろうと思っていた。

それから10分くらいして大量の蒸気とともに、それは始まった。シュー、ボン、ザバーン。とにかくすごい勢いで、10m以上あろう水柱があがる。蒸気、水のが覆いかぶさってきて、その場では見ていられないレベルだ。

一度大量の水が打ち上げられると、中心の穴はからとなり、第二弾、第三弾と続く。水柱が上がり、その水が地面にたたきつけられ、テラスから大量の水が流れ出す。興奮のあまり、何分くらいだったのかは覚えていない。

すべての噴出が止まると、そこには水のない穴だけがのこり、時々1mほどの噴出を見せる。先ほどでき始めていた川は今では、大きなかわとなり、はるか向こうへ流れていく。

17:30グランドティトンへ向かう。Jackson Lake Lodgeに泊まる。

きれいなお部屋と、ロビーの窓からの景色は絶品だ。

チェックインを済ませると、部屋で少しのんびりし、オクスホーベントに向かう。夕日に照らされた川、山。水鳥や様々な生き物がいる。

川辺には釣り人、カヌーを楽しんでいる人もいる。虫が川には浮いていて、時々魚が跳ねる。

その魚をとらえたビーバーが、とらえた魚を川岸に運んで食べている。

向こうにはマウントモランとsの周囲の山々をオレンジ色が包む。

反対側は、ピンクと青が混ざり合う不思議ないろの空だ。

ゆっくりと時が流れる。

ホテルに帰り、レストランでバーガーを食べる。

旅の終わりが近づいている。

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